東洋医学の楽しいまとめ
五行
五行（木・火・土・金・水）入門
五行は自然や現象を5つの性質に配列し、相生・相剋の関係で捉えるための歴史的枠組みです。この記事は学習用の整理を目的とし、診断・治療・予防は扱いません。
※バッジは出典の種類を示すもので、特定の効果を保証・推奨しません。
1. 五行とは
五行は、ものごとの関係の地図として用いられてきました。臓腑・季節・方角などの対応づけは思想史的な整理で、現代科学の分類とは目的が異なります。
2. 相生・相剋（模式図）
相生：木→火→土→金→水→木…／ 相剋：木⟂土、土⟂水、…（抑制関係）
3. 対応表を“関係”として読む
| 五行 | 性質（例） | 歴史的対応の例 |
|---|---|---|
| 木 | 伸びる・発生 | 季節：春／方角：東／臓：肝（系統により差） |
| 火 | 上昇・熱 | 季節：夏／方角：南／臓：心 |
| 土 | 受容・中心 | 季節：長夏など／方角：中央 |
| 金 | 収斂・硬 | 季節：秋／方角：西／臓：肺 |
| 水 | 下降・寒 | 季節：冬／方角：北／臓：腎 |
- 対応＝因果ではない：「結び付けのルール」として読む。
- 版差がある：書誌や流派により表が異なる。用語の揺れに注意。
4. よくある誤解（Q&A）
「五行＝化学元素」ですか？
いいえ。性質の比喩的枠組みで、科学的元素の集合ではありません。
対応表は“証明”を示しますか？
いいえ。歴史的整理のルールであり、因果の証明とは異なります。
5. もっと学ぶ
年表で背景を俯瞰。関連用語は今後公開の用語集で補足予定。
6. ミニ診断（エンタメ）
参考文献
- 『黄帝内経』（素問・霊枢）— 古典（版差あり）。
- 『難経』— 古典。蔵象と五行の関連に関する記述。
- 各国の関連公的文書（用語定義、適用範囲の明示）。